休止していた7ヶ月間の間も、当然社会は色々動いていたわけでして、できれば大きな話題については多少時期はずれであってもネタにしていきたいと思います。
で、その一つ目。ここ最近も新しいニュースが飛び込んできたので、極端に古い話題ということもないはず・・・?
---
MicrosoftがYahoo!買収を正式に発表したのが今年の2月。実際には2006年頃から水面下交渉が行われていたようですが、(比較的小規模の買収を繰り返していたMicrosoftが)大型の買収に乗り出したということで、一般紙含めかなりの話題になりました。
私も最初聞いた時は驚きでしたが、正直なところとしては「なんで今敢えてYahoo!なの?」という気持ちでした。
で、その後の経緯はご存じのとおり。いろいろな噂、紆余曲折ありましたが、5月3日にMicrosoftが買収撤回表明をしたことで一応の幕引きとなったわけです。(↓)
【Microsoft Withdraws Proposal to Acquire Yahoo!】
http://www.microsoft.com/presspass/press/2008/may08/05-03letter.mspx
ただ実際にはそれですんなり終わることはなく、その後も両社(および株主などの第三者)いろいろ動いていて、「検索エンジン部門のみの買収をする」とか「包括的提携を結ぶ」とかの妥協案も検討対象に含めながら交渉が続いていたようです。
そしてつい先日。Yahoo!側で急展開(?)が見られました。
【Yahoo! Announces Microsoft Talks Have Concluded】
http://yhoo.client.shareholder.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=316365
【Yahoo! to Strengthen Competitive Position in Online Advertising Through Non-Exclusive Agreement With Google】
http://yhoo.client.shareholder.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=316450
一つ目の発表は、Microsoftとの買収交渉"決裂"宣言。そしてその直後にもう一つの発表として、Googleとの広告分野における提携の発表です。
結論だけ見ると、ずっと外から状況をうかがっていた(時には口出ししていた)Googleが漁夫の利を得たような感じでしょうか。Microsoftは、よりにもよって最大のライバル(目標)であるGoogleにYahoo!を奪われてしまったわけですし、Yahoo!もこの騒動で複数の役員が辞職するなど社内のごたごたが相次いで混乱が続く中でのこの決着ですからね。
ただ個人的な感想としては、これでよかったと本気で思っています。
なぜここ最近のMicrosoftがオンラインサービスに固執するのかがわからないのですが、実際のところMicrosoftの"本業"ってエンタープライズ市場なんです。世間一般では、"個人ユーザー向け"のWindowsやOfficeが主力で、ほかにもMSNやらXboxやらがあるというイメージかもしれませんが、ここ最近のMicrosoftはエンタープライズ向けビジネスによる利益が大半を占め、さらにその比率が高まってきています。
一方、今回のYahoo!騒動のターゲットであるオンラインサービス(Online Services Business)って大したrevenueを持っていなくて、しかも2008年第3四半期決算現在では唯一の赤字部門なんですよね。テコ入れしたい気持ちは分かるんですが、本来は多額の買収金額を背負えるほどの力がないエリアなわけです。
これまでも、そしてこれからもMicrosoftとの付き合いを重視していきたいと考えていた私にとって、こんな本業から外れた分野の支出と騒動によって本業への注力が弱まり、ひいては本業が崩れてしまうのではないかという懸念を抱いていました。
そういったわけで、(まだまだ状況が変わる可能性はありますが)今回の買収騒動が失敗という形に終わったことに強い安堵感を覚えているわけです。むしろ、いっそYahoo!買収用の資金でエンタープライズ向け企業(CitrixとかSAPとかVeritasとか...)を買収するとかであれば、私は賛成します。
とまぁまとまりのない単なるひとりごとみたいな文章になってしまいましたが、まぁ所感ですので...