仮想化系のネタは毎日飽きることなく提供されていますが、久しぶりにどーんとインパクトのあるニュースがきましたね。
VMwareが昨年末より提供を開始した最もシンプルなハイパーバイザー・ソリューション(Thin Hypervisor)のVMware ESXiですが、今月末に公開される新バージョン ESXi 3.5 update 2 より無償提供されることになりました。
手抜きですが、すでにいろんなメディアで取り上げられてますのでそちらを参照。
【VMware社がESX 3iを来週無償で公開】
http://www.virtualization.info/jp/2008/07/vmwareesx-3i20080722-1.html
【ヴイエムウェア、サーバー仮想化ソフト「VMware ESXi」を無償化へ 】
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080723/311356/
【ヴイエムウェア、次期VMware ESXiを無償提供へ】
http://www.computerworld.jp/topics/vt/116349.html
【】VMwareが「ESXi」ハイパーバイザーを無償提供へ】
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0807/24/news087.html
VMware社では従来より"ハイパーバイザーはいつか無償化される日が来る"なんて話をしていましたら、本来であればそんなに驚く話ではないかもしれません。ただそうはいっても、(社内人事的にごたごたしている)こんなに早い時期にその日が来るとは正直予想外でした。
ESXiはVMwareの提供するサーバー仮想化ソリューションとしては、最もお手軽性を重視した廉価版でして、他のバージョンに比べると機能的な制限はかなりあります。
=> http://www.vmware.com/jp/products/vi/esx/esx_buy.html
ですので、これでVMware社のビジネスモデルが激変してしまったり、急速にサーバー仮想化やVMware社のシェアが拡大するかといったら、さすがにそこまでの影響力はないでしょう。ただ、これまで仮想化に踏み出せなかった中小企業にとっては、Microsoft Hyper-Vがリリースされたことと同じか、もしくはそれ以上のインパクトがありそうです。
Hyper-Vのリリースが今回の発表のひとつの引き金になったことは間違いないと思いますが、結果としてサーバー仮想化の世界が広がり、両者(あるいはCitrixなどを含めた仮想化ベンダー)の間で切磋琢磨?していくのであれば、VMwareにとってもMicrosoftにとっても悪い決断ではなかったといえるようになると思います。というか、そうなるよう期待します。
さてMicrosoftですが、今のところ Hyper-V の優位性は価格とOS標準というお手軽さが一番だったんですけどね。今回の発表で、その印象もかなり薄くなってしまいました。
(実際には、これまでもESXiって定価6~7万円程度であり、Windows Server 2008 w/Hyper-Vよりも安かったんですけどね。印象的に、無償化というのは大きいですから。)
現バージョンでは VMware と比較したときの実績や機能面で劣っていることは疑いようのない事実ですから、早いとこ今後の拡張計画を明らかにして、開発を着々と進めていってもらいたいものです。