ITIL Foundation (EX0-100 : ITIL ファンデーション) 受験記 [ITIL]
SOA, EA と並んで何かと話題のキーワード「ITIL」。
このITILに関する基礎知識を計る ITIL Foundation 試験を受けてきましたのでレポートします。
注)ITIL そのものの概要説明はこのページにはありません。あくまでもファンデーション試験合格を目指す人向けです。
| 問題数 | 合格点 | HAWKの得点 |
|---|---|---|
| 40問 | 65点 (26問) | 85点 (34問) |
+ | 前書き| ITIL 学習 | 試験 | 結果 | 総評 |+
前書き
最初に、ITIL Foundation を受験するまでのバックグラウンドを記述します。
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ITIL という言葉をはじめて聞いたのは、たしか2003年の春ごろ(入社前後)だったかと思います。当時はまだ「ITILが日本にやってくるぞ!」的なキャンペーンが中心で、ITILベースで運用管理をどう具体的に実装するかという話はほとんどなかったと思います。
そのため、私自身もなんとなく興味を持ちつつも、実際にITILに対して何らかのアクションをとるということはありませんでした。
(また何か流行りものがきているな、という印象でした。)
年が明けた2004年、私にとってはプロジェクトに次ぐプロジェクトという一年でして、いろいろなお客様の運用管理の現場を目の当たりにすることができました。ITILに興味を持ち始めたのはこのころでして、時間を見つけてITILに関する無償セミナーに何度か参加し、(個別の内容はともかく)ITILの概要は把握できるようになってきました。
そんなこんなで、なんとなくITILに接するようになってきたのですが、その過程で ITIL Foundation なる試験があることを知り、まぁ取得しておくのもいいかなと感じるようになりました。とはいえ切羽詰ったものがあるわけでもなかったので、「2005年中のどこかで受験できればいいや」という感じでして、具体的な学習等には手をつけていませんでした。
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状況が一変したのが、2005年8月15日です。その日のBlogにあるように、これまで Windows 一辺倒であった私が、突如 Linux (Red Hat) に手を出す必要が出てきたためです。
私はあまり器用なほうではないため、一度に複数の異なる領域について効率よく学習していけるほうではありません。まして Linux は完全に未知の領域ですので、そのスキルを身につけるにあたって、“余分なもの(というと言葉が悪いですが、ようは ITIL Foundation)”を先に片付けてスッキリさせておきたいと思ったのです。
ITIL Foundation は R-PROMETRIC で受験できる試験でしたので、最短受験可能日である3日後、8月18日に受験できるように予約をしました。まぁ急で慌しいといえばそうですが、なにぶんこの試験は合格率8割以上ということを聞いていたので、あまり心配はありませんでした。
ITIL 学習
受験申し込みをするまでも、ITILのセミナーに何度か参加したり、実際にITILベースで運用を行っている現場に接してきたりと、ある程度ITILとは何なのかは分かっているつもりでした。
とはいえ、試験を受けるにあたって具体的な勉強をしないのもどうかと思い、ITIL関連書籍を物色。
「ITIL入門―ITサービスマネジメントの世界標準フレームワーク」がよさそうだったので購入し、一気に読破。
ITILの概要から各プロセスごとの役割までが綺麗にまとまっていて、なかなか参考になる本でした。
本を読んでいて感じたのですが、ITILってその概要を知っているだけでは駄目で、各プロセスにおける明確な責任範囲やプロセス間のつなぎとなるものは何か、というある程度具体的なところまで知らないと意味がないですね。というわけで、「ITIL入門」の第三章をさらに2回ほど流し読み。
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Web でも参考情報がないかと検索してみました。
参考になったページとして、BUB-SITE.com
さんの「ITIL
Foundation認定資格試験対策FAQ」がありました。
[# 追記修正] リンク先が代わりました。 新しくは
ITIL BE ALL RIGHT! さんの 「ITIL
Foundation認定試験対策FAQ」 です。
はっきりいって、私の独り言のような受験レポートよりよっぽど分かりやすく、参考になりますので、受験を考えている方は最初にこちらを読むことをお勧めします。
あとは、ITSM Portal(英語)というサイトに、練習問題(*1)を見つけたので力試し。
(*1) 最初にユーザー登録が必要ですが、名前とメールアドレスさえ入力すれば、誰でも無料で模擬試験を受けることができます。
1回目の模擬試験結果でも、なんとか合格ラインに達するというレベルでしたが、まだ具体的な点での理解が不足していたため、解きにくい問題も多かったです。たとえば、○○というアクションに対して“責任を持つのは誰?”, “実際に作業をするのは誰?”, “必要情報を提供するのは誰?" という違いに苦労しました。とはいえ、いずれも「ITIL入門」を見直せば確実に分かるレベルでした。
試験
実質 ITIL Foundation 対策としてとった時間は、受験申し込み後の2日間(計5時間ほど)だけになってしまいまい、結局購入した「ITIL入門」も熟読するまでには至りませんでした。
試験は、茅場町のR-PROMETRIC本社で受験しました。MCPとかでプロメトリックで試験を受けたことがある方なら問題ないと思いますが、受験時には申込書や二種類の身分証明書などが必要になりますので、忘れないようにしましょう。(忘れると受験できません!)
さて試験です。公表されているとおり、40問出題で、26問以上の正解で合格となる、択一試験でした。
試験問題のレベルは、前述の
ITSM Portal の練習問題 とほぼ同じぐらいだったでしょうか。ひねくれた問題やだまし問題は特になく、シンプルでありながら、適切に理解力を図ることができる“良問”がそろっていたと思います。
私自身は、勉強不足がたたってか、自信のない問題が7-8問出てしまいましたが、それでも「書籍とかでしっかり勉強している人であればきっと満点も可能だろうな~」という感じでした。
あまり見直しても逆に悩むだけなので、40問を解き終えて軽く見直しをし、すぐに「終了」ボタンへ。
(試験時間は60分間ですが、私の場合は「終了」ボタンを押すまで25分ぐらいでした。)
結果
「終了」ボタンを押すと、直ちに画面上に合否と正答数が表示されます。85点(34問)で、合格でした。
う~ん、あまり見直しもしなかったとはいえ、少々点数が低いですね…(迷った問題がほぼ全滅という点数です)
画面で結果確認後、受付でプリントアウトされた詳細レポートを受け取ります。
結果は以下のとおりでした。
| セクション名 | 成績 |
|---|---|
| 一般 | 100% |
| サービスデスク | 100% |
| インシデント管理 | 75% |
| 問題管理 | 100% |
| 変更管理 | 66% |
| 構成管理 | 100% |
| リリース管理 | 50% |
| サービスレベル管理 | 100% |
| 可溶性管理 | 100% |
| キャパシティ管理 | 50% |
| ITサービス継続性管理 | 100% |
| ITサービス財務管理 | 0% |
| 他の主題 | 100% |
| 関係 | 100% |
「ITサービス財務管理」が0%って (´・д・`) …
まぁ40問しかないのに、これだけカテゴリが分かれてますから、1~2問しか出ていなかったと思いますが。。。
総評
点数がそんなによくないのであまり強くは言えませんが、「合格」するだけならものすごく簡単です。
さすがにITILについて何も知らない人だと受からないともいますが、なんとなく概要を知っているというレベルの人でも合格できてしまうかもしれません。
とはいえ、簡単すぎるかというとそうではなくて、高得点を取るためには、しっかりITILの基礎的知識を体得している必要があるかと思います。(よくできた試験だと思います。)
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さて、この ITIL Foundation 取得によって実践レベルで何か変化があるかというと、それはちょっと難しいのではないかと思います。
少なくとも、自らITILベースで運用管理について考えたりプロセス検討したりするには、ぜんぜん物足りないです。
ただ、自らITILを検討する立場ではなく、ITILに基づく運用管理が行われている環境の一員として動く人であれば、ITIL Foundation はよい指針になるはずです。資格取得者ということである程度責任ある仕事を任せてもらえる(信頼を得やすい)かもしれませんし、運用管理全体に対する視野が広まることによって、長期的なスキルアップの地盤になると考えられます。
Posted by Hawk